歯科衛生士科の特色

歯科医療の補助業務にとどまらない、 細分化された業務の専門家として、 歯科衛生士の重要性が認識されてきました。

 21世紀に入り、急激に世の中が変化している今、医療の世界もその変革にいそしんでいるのは周知の事実です。 歯科医療も、その一端を担っていることは疑う余地もありません。その中で社会の目は、医療技術の革新 はもとより、医療に求められる倫理観、道徳観および体系に注がれていると思います。"説明と同意" (informed consent)および必要に応じた情報の開示は、その柱となるものです。どんなに良い治療でも、 患者さんへの説明がなされて、患者さんが同意しなければ遂行できません。
  一方、歯科医療は、歯科医師の独占企業的な認識がはびこっていたようです。しかし、近年、歯科医療 も他の医療分野と同じに、multidisciplinary treatment の必要が叫ばれております。すなわち、多くの細分化された業務の専門家が互いに協力し合いながら診療を行うという概念です。このような背景で、歯科衛生士は以前にも増してその重要性が認識されてきました。

 歯科衛生士が歯科医療の補助業務のみを担うという概念は、もはや過去のことのように思えてなりませ ん。説明と同意は、歯科医師のみではなしえません。また、専門的な知識と技術を備えた歯科衛生士が歯 科医師の不足している点を補完するのです。歯槽膿漏の治療に真剣に取り組んでいる歯科衛生士さんの後 援会に多くの歯科医師がこぞる事実は、歯科医師レベルにおける歯科衛生士の専門職としての必要性を容 易に理解させてくれます。
 私は、池見東京歯科衛生士専門学校で、歯科放射線学の講義を担当させていただいております。そこで、 私は大学歯学部レベルと同等の実習を試みております。実習に対する到達度は、目を見張るべきものです。池見学園の学生さんの熱心さはもとより、少人数制の教育システム、そして、教務の先生方の学生ひとりひとりにまで行き届いたきめ細やかな教育によって到達できるものと確信しております。将来を担う有望な歯科衛生士さんを育てる環境は、歯科医療の発展に大きな福音をもたらすにちがいありません。