歯科衛生士をめざす

 人々の健康を預かる仕事に携わっているのは医師だけではありません。看護師をはじめ、医療関係従事者と呼ばれる様々な職種の人々がいます。中でも近代女性がその適性を生かした職種として、最近特に注目を浴びているのが歯科衛生士と呼ばれる職業です。歯科衛生士の仕事は主に、歯科予防処置、歯科診療補助、歯科保健指導、に分類されます。

歯科衛生士の業務

◇歯科予防処置:
人が歯を失う原因の90%は「虫歯」と「歯周病」であり、この二大疾患を予防するための処置を『歯科予防処置』と言います。歯に付着している歯垢や歯石を除去したり、虫歯予防効果のある薬物(フッ化物)を歯に塗るなど、熟練した技術が要求されます。
◇歯科診療補助:
歯科医師の指示により歯科診療をサポートするのが『歯科診療補助』です。器具の準備・受け渡し・片付け・滅菌、薬品の準備、材料の準備・受け渡し、仮歯の作製・装着、患者さん対応など歯科診療補助の業務内容は大変幅広いです。また、医療が高度化するとともに、新しい治療法・器具・材料・薬品などが増えているため、自身の技術を磨き、知識を習得するための勉強が大切になります。
◇歯科保健指導:
『歯科保健指導』の業務内容は、診療所・幼稚園・学校・介護施設などで、歯磨き指導や栄養指導や摂食・嚥下機能訓練指導(食べ物を噛んだり飲み込んだりする力を強くし、ムセにくくする訓練)などを行うことです。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の方々を対象とし、妊婦や生活習慣病患者など体の状態や疾患別にも対応できる知識とコミュニケーション能力が必要とされます。

白い歯だけでなく、健康的に輝く笑顔のために。

 米国人の歯に対する関心の高さはよく知られていますが、最近では「歯並びの悪い人は出世しない」とまで言われるようになってきています。ところが、ここ数年来、日本人の美意識も米国人並に向上し、街には歯列矯正器をつけた子供が増え、歯磨き粉市場は活況を呈しています。これは、一昔前ではとても考えられなかったことです。
 
 実際、清潔で歯並びのよい歯は、見た目に美しいだけでなく、体全体の健康にも好影響を及ぼします。逆に、歯を悪いまま放置しておくと、咀嚼力が弱くなって顔の骨格に歪みが生じたり、食べ物の好き嫌いを招きやがて栄養のバランスを崩したり、また、口の中が雑菌の温床になったりといった具合に体のいたる所に悪影響が生じてきます。
 
 このように、歯科衛生士の仕事は、ただ歯を美しくすることだけにとどまらず、体全体の健康増進を手助けすることにあります。歯科衛生士とは、白い歯だけでなく、健康的に輝く笑顔をも作る職業なのです。以上のように歯科衛生士のみが歯科医師の指導の下で歯科予防処置、歯科保健指導、歯科診療補助ができるのです。

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